日本のヘヴィメタルバンド、アンセムのサードアルバム。1987年の作品。
ヴォーカリストは坂本英三。坂本はこのアルバムを最後に脱退します。
日本のヘヴィメタル系のバンドには化粧、金髪系のバンドが多いのですが、アンセムは硬派で音楽で勝負する系のバンドです。曲も正統派で日本語の詞の内容もまじめな感じです。
坂本のヴォーカルは次作から加入する森川に比べて声量、音域とも劣りますが、このアルバムでの歌いっぷりは、他のジャパニーズバンドのヴォーカリストと比べたらレベルは上で、パワフルなシャウトを聴かせてくれます。
ファーストアルバム、セカンドアルバムは、もっとスピードメタル的だったと思いますが（ＣＤを持っていないので記憶ですが）、このサードアルバムでは、ミドルテンポでヘヴィな曲が多く収録されています。
曲のクオリティはアンセムの作品の中でも高く、ジャパニーズメタルの名盤です。
ほとんどが日本語詞ですが、言葉の選び方が上手いのか全く恥ずかしさを感じず素直に聴けます。
１曲目の「BOUND TO BREAK」、2曲目の「ENPTY EYES」などは疾走感がある名曲。悲しげなメロディーの「SOLDIERS」も結構好きです。
4作目以降、ヴォーカルの森川の影響か、メロディーが変わってきますが、これはこれで良いです。
