THE ETERNAL IDOL/BLACK SABBATH

1987年発表。オリジナルメンバーはトニー・アイオミだけです。
ヴォーカリストは、このアルバムを含めて3作で歌っているトニー・マーティン。
オジー・オズボーン時代の曲も好きですが、リアルタイムで聴いていたわけではないので、サバスに思い入れも深いわけではない私は、このアルバムがサバスと言われても違和感ありません。好きなブラックサバスのアルバムです。
トニーの歌い方はロニー・ジェイムズ・ディオをもっと聴きやすくしたよう。曲によってはロニーのように、曲によってはジョー・リン・ターナーのように歌えます。レインボーなら、ロニー時代からターナー時代の曲まで歌いこなせるでしょう。甘い声質でロニーより一般受けするでしょう。個性には欠けますが。
このアルバムには歴史に残るような有名曲はありませんが、どの曲もレベルが高く捨て曲がありません。キャッチーですがアメリカンではない、ヨーロッパを感じさせる曲はどれも素晴らしい。
それにしても、オジー以降、ロニー、イアン・ギラン、グレン・ヒューズとタイプの違うヴォーカリストに合わせて名曲を残しているトニー・アイオミって本当に凄いソングライターだと思います。


(2007年4月)

ロックンロールチルドレンへ