HEADING FOR TOMORROW/GAMMA RAY

ハロウィンを脱退したギタリストのカイ・ハンセンが作ったバンドのファーストアルバム。1990年発表。ハロウィンの「KEEPER OF THE SEVEN KEYS U」を聴いて、もうこの系統はいいやと思っていたので、ガンマレイにも興味はなく発表当時は聴きませんでしたが、最近聴いてみたい新しいバンドが無い(知らない)ので、これを買ってみました。
カイ・ハンセンがハロウィンを脱退した理由は知りませんが、自分のバンドを作ったからには、このアルバムがカイのやりたい音楽なのでしょう。私はキャッチーになりすぎたハロウィンに嫌気が差したと思っていたので、パワーメタル寄りの音楽を期待して購入しました。
イントロから続く「LUST FOR LIFE」は疾走するヘヴィメタルでなかなかカッコイイ曲です。ハロウィンと似ているのはしょうがないと思いますが。この曲で期待させてくれますが、3曲目の「HEAVEN CAN WAIT」が、明るくキャッチーな曲で、なんだか日本のアニメソングのようなメロディー。ハロウィンでも「DR. STAIN」や「RISE AND FALL」あたりがポップ過ぎてダメだったのですが、カイ・ハンセンもこんな曲が好きなんだと思うとガックリでした。この曲以外にも、妙に明るいメロディーが多くて、ドイツ的パワーメタルを期待した私の好みではありませんでした。あと、ヴォーカリストの歌い方もちょっと苦手です。マイケル・キスクのほうが聴きやすいです。
曲調はヴァラエティに富んでいてメロディアスな曲が多いので、明るいのがイヤだということが無ければ、いいアルバムだとは思いますが、私は他のアルバムを聴いてみようとは思いませんでした。


(2011年1月)

ロックンロールチルドレンへ