USE YOUR ILLUSION I&II/GUNS N' ROSES

大ヒットした衝撃的なファーストアルバムに続く、世界が期待した1991年発表のセカンドアルバムです。
2枚組ではなく2枚別々に発表されましたが、ファンは当然両方買います。2枚で合計30曲。良く言えばヴァラエティーに富んでいますが、アルバムとしての統一感はありません。捨て曲無しだったファーストに対して、捨て曲が含まれています。本人達にしたら大きなお世話でしょうが、1枚にまとめた方が、評価は高かったでしょう。
ファーストと比べて、ギターがヘヴィになりすぎている印象です。スラッシュの好みなのでしょうが、イジーとのバランスが崩れているように思います。ドラマーが代わったのも影響しているのかもしれません。
ホーンが入ったり、10分を超える曲が入っていたり、シンプルなロックンロールバンドではなくなっています。イジーのソロのシンプルさを考えると、方向性が全く違います。イジーがこのアルバム完成後に脱退したのも理解できます。
とはいいながら、さすがにアクセル・ローズの声は印象的です。彼の声で平凡な曲も個性的な曲に聴こえます。歴史に残るロックヴォーカリストだと思います。ライブでは酷かったですが。
好きな曲は「BAD OBSESSION」、「DON'T DAMN ME」、「COMA」、「LOCOMOTIVE」、あたり。意外と「SO FINE」が一番好きです。
カバーの2曲はイマイチ、ターミネーター2の「YOU COULD BE MINE」はポップ過ぎます。


(2007年1月)

ロックンロールチルドレンへ