THUNDER IN THE EAST/LOUDNESS

日本のヘヴィメタルバンド、ラウドネスのアメリカ進出第一弾アルバム。1985年発表の作品。もちろん全曲英詞です。
私が初めて聴いたラウドネスのアルバムでもあります。
前作までのラウドネスは、どちらかといえばヨーロッパ風のヘヴィメタルだったのですが、アメリカデビューということもあったのでしょうが、多少アメリカンな作風となっています。特に1曲目の「CRAZY NIGHT」はミドルテンポでサビが微妙に明るくポップ。私はこのアルバムが初めてのラウドネスだったので抵抗はありませんでしたが、昔からのファンにとっては、ナンダコリャという曲だったのではないでしょうか。
しかし、「RAZY NIGHT」以外の曲は極端にアメリカンではなく、「LIKE HELL」、「HEAVY CHAINS」、「HE LINES ARE DOWN」など正統派のヘヴィメタルの佳曲が揃っています。そして、なんだかんだ言っても、「CRAZY NIGHT」は印象に残るいい曲だと思います。ヘヴィなギターリフがカッコイイ。
このアルバムが発表された頃のアメリカはヘヴィメタルブームだったとはいえ、ビルボードの70位台にランクインしたアルバムです。日本のヘヴィメタルバンドのなかでは一歩も二歩も先を行っているバンド。演奏力、作曲能力と他の日本のバンドとはレベルが違うと思います。
二井原実のヴォーカルは好き嫌いが分かれるところですが。


(2008年1月)

ロックンロールチルドレンへ