SOMEWHERE IN TIME/IRON MAIDEN

前作の後、ライブアルバムをはさんで、1986年に発表された6作目。
シンセギターを導入したことが話題となったアルバム。シンセギターは、確かジューダスプリーストも使ったりして、当時、流行だったと思います。
その影響もあって、サウンドにヘヴィメタルらしいハードさがなく、一般ロックファンでも聴き易いサウンドです。
メイデンらしくないポップな曲も何曲かあり、初期からアイアンメイデンを聴いてきたファンは受け入れるのが難しいかも知れません。私もそうですが。
収録曲のクオリティは高く、前作と比較しても平均点では上だと思いますが、特に、サウンド面で違和感を感じます。
メイデンらしさのある、「CAUGHT SOMEWHERE IN TIME」、や「THE LONLINESS OF THE LONG DISTANCE RUNNER」、キャッチーで疾走する「DEJA VU」など良い曲なので、ハードなギターサウンドで聴いてみたい曲。
ポップな「WASTED YEARS」なども良い曲なのですが、メイデンでブルース・ディッキンソンが歌う曲ではないと感じます。エイドリアン・スミスの作品ですが、他のバンドに提供したほうが良かったのでは。 


(2009年1月)

ロックンロールチルドレンへ