...AND JUSTIICE FOR ALL/METALLICA

1988年発表の4枚目。交通事故で亡くなったクリフの後任としてジェイソン・ニューステッドが加わって初めてのアルバム。
サードアルバムでスラッシュメタルのトップバンドとなったメタリカ。このアルバムもヘヴィメタルファン、メタリカファンの期待を受けてリリースされ、当然のようにヒットしました。
映画をテーマにした「ONE」が注目され、私もレンタルビデオで「ジョニーは戦場へ行った」を借りて見たりしたものです。
単なる速いだけのスラッシュメタルから脱皮しようとしている時期で、ほとんどの曲が5分以上、ミドルテンポでリズムチェンジが多い複雑な曲が増えています。ただ、印象に残る曲は多くありません。
1曲目の「BLACKEND」、そして最後の「DYERS EVE」の2曲のスピードナンバーとミドルテンポの「ONE」はいい曲ですが、それ以外はタイトルも覚えてません。
よく言われることですが、サウンドのバランスも悪くてヘヴィな曲がヘヴィに聴こえません。この音もアルバムがイマイチの評価となってしまった大きな要因でしょう。
メタリカのアルバムの中では、失敗作と言えるアルバムかもしれませんが、5枚目でしっかり復活するところが一流バンドの証でしょう。


(2007年11月)

ロックンロールチルドレンへ