QUEEN II/QUEEN

クイーンのセカンドアルバムで初期の名作といわれているアルバムです。1974年発表。
アナログレコードでいうところのA面をホワイトサイドとしてブライアン・メイの作品中心に、B面をブラックサイドとしてフレディ・マーキュリーの作品に分けて収録しています。アナログ盤時代は、A面最後の曲とかB面1曲目という収録順に意味があったので、そのまま流れてしまうCDで聴くのとは印象が違ってきてしまうのが残念。A面聴いて、レコードを裏返して、改めてB面を聴く、という作業が良かった。
インストの「PROCESSIOBN」で始まりギター中心のハードな曲、ピアノやアコースティックギターの静かな曲がバランス良く並べられ、そのどれもが印象的な曲です。特にブラックサイドの「OGRE BATTLE」から始まり「SEVEN SEAS OF RHYE」で終わる流れは圧巻。曲間が無くメドレー的なところなど、プログレッシブロックのコンセプトアルバムを思わせます。
ファーストアルバム同様に基本はハードロック路線ですが、得意のコーラス、ピアノが効果的に使われています。シングルヒット的な有名曲はありませんが、アルバムトータルでハイレベルです。
ただ、私の買ったCD(アメリカ盤)には、最後にボーナストラックが3曲入っていて、元々のアルバムの雰囲気をぶち壊しにしています。特に「SEVEN SEAS OF RHYE」のダンスミックスみたいな曲があって最悪。アメリカ盤だから、あまり気にしないのでしょうか。


(2008年1月)

ロックンロールチルドレンへ