ヒゲとボイン/ユニコーン

91年発表。フルアルバムとしては5作目。
前作「ケダモノの嵐」がロックアルバムだったのと比較すると、アコースティックギターの曲が多くて、おとなしめの印象です。
1分にも満たない「風」、「風II」や、2分の「フリージャズ」などが収録され、元気のある曲が少ない。
しかし、奥田民生の作曲能力の高さはサスガです。
代表曲といえる「ヒゲとボイン」や「車も電話もないけれど」なども名曲ですが、奥田民生のソロにも通じるダラダラハードロックの「ターボ意味なし」、ポップソング「Oh,What a Beautiful Morning」、歌詞が悲しい「家」なんかも好きな曲です。
「車も電話もないけれど」はどんなシチュエーションのことを歌っているのかわからないのですが、何故か感動してしまう歌詞です。洋楽ファンで、邦楽の歌詞に感動することはない私ですが、ユニコーンだけは別です。贔屓目もありますが。

(2007年6月)

ロックンロールチルドレンへ