シャンブル/ユニコーン

2009年発表の再結成アルバムです。まさか再結成するとは思いませんでした。
解散したときは本当に残念で、いつか再結成してくれないかと期待はしていましたが、洋楽バンド(日本でもか)でよくある、金が無くなったから再結成した、みたいな悪いイメージがあるので、そんなかっこ悪いことはユニコーンは、特に奥田民生はしないだろうと思っていました。
解散した理由も再結成した理由も知りませんし、詳しく知ろうとも思いませんが、またあのメンバーが一緒に演奏する曲を聴けることが嬉しかった。
日本のバンドで一番好きなバンドです。アルバムを聴く前に、付録のDVDを見ました。5人が楽しそうにレコーディングをしている映像で、それだけで十分感動。何回も見返しています。「WAO!」のビデオで5人で肩を組んで歌っているシーン、最高です。
アルバムは16年前の前作「スプリングマン」と同様、基本的に曲を作った人が歌うというスタイルで、大半を奥田民生が歌っていた初期のアルバムのようなまとまりはありません。正直言って、奥田民生が全て歌ったほうが、クオリティは高くなると思います。ですが、これがユニコーン。
全ての曲が良いとは思いません。奥田民生の曲がソロの路線に近く(当然ですが)、必要以上にキャッチー、ポップではないこともあって、地味な印象です。
その中で阿部義晴のメロディー、ポップセンスが際立っています。自分で歌っているシングルの「WAO!、奥田民生がヴォーカルの「ひまわり」、「HELLO」。良い曲です。特に「HELLO」には歌詞も含めて感動。何度も聴き返しています。
最近はCDを買っても数回しか聴かなかったりしていましたが、このアルバムは久々にヘヴィローテーションです。


(2009年4月)

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