III/VOW WOW

日本のハードロックバンド VOW WOWのサードアルバム。86年の発表。
日本のハードロックギタリストの第一人者、山本恭司と日本人としてはレベルが高い英語の発音と歌唱力を持つヴォーカリスト、人見元基を擁し、ラウドネス同様、海外での活動が期待されたバンド。実際に海外のレコード会社と契約したかは知りませんが、ライヴなどは行っていたようです。
このアルバムももちろん全曲英詞で、日本のハードロックバンドとしては、演奏、楽曲とも非常にレベルが高く、VOW WOWの代表作の1枚とされているようです。
特に1曲目の「GO INSANE」はなかなかカッコよくて好きな曲です。
ただ、ギタリスト山本恭司の作品は(シャッフルの曲が2曲あったり)ロック魂を感じますが、キーボードの厚見の曲が典型的ジャパニーズメタル的な曲で違和感を感じます。サウンド的にも、全体的にキーボードが大々的に使われており、当時としては良かったのかも知れませんが、いま聴くと結構恥ずかしい。初期ELTのようなイントロもあったりします。
あと評価の高い人見のヴォーカルですが、私は結構苦手です。英語の発音も上手いと評判ですが、私には語尾が「ミャーオー」と聞こえてしまいます。歌っている姿は見たことがありませんが、スティーブペリーのように「胸に片手をあてて目をつぶって熱唱する」ようなイメージで、チョット苦手です。
とはいいながら、レベルは高いアルバムですし、「GO INSANE」はカッコイイです。


(2007年9月)

ロックンロールチルドレンへ