WHITESNAKE/WHITESNAKE

1987年発表の大ヒットアルバム。全米2位、全世界で1000万枚を売り上げたとのことです。
これまでの、地味なブルージーなロックンロールから、適度にヘヴィで適度にキャッチーで、一般受けするハードロックになっています。曲も粒ぞろいで当時良く聴いたものです。今聴いても古さを感じません。ハードロックの代表的なアルバムと言ってもいいのではないでしょうか。
「BAD BOYS」のような疾走感のあるロックンロールから、シングルヒットした「HERE I GO AGAIN」(全米1位)のようなバラード、ドラマチックな「STILL IN THE NIGHT」などの有名曲は当然ですが、脇役的な「DON'T TURN AWAY」や「STRAIGHT FOR THE HEART」なども他のバンドなら一級です。
前作までとは別のバンドです。もちろんメンバーも代わっていますが、やはり、ギタリスト、ジョン・サイクスの功績が大きいのではと思います。私が持っているCDでは作曲者のクレジットが無いので、誰の曲かはわかりませんが、作曲での貢献はあったと思います。そして、何と言ってもサウンド面での影響は大きい。それまでの、渋いギターから、ハードロックギターファンにはたまらないギターリフ、迫力満点のギターソロ、そして音。こんな音出したいと思わせます。彼が参加したシンリジィのラストアルバムも現代的なハードロックアルバムに仕上がっていることを考えると、ジョン・サイクスの影響は間違いないと思います。
ツェッペリンの真似していると批判されたりしましたが、売れすぎたためのヒガミでしょう。改めて聴いても素晴らしいアルバムです。


(2007年6月)

ロックンロールチルドレンへ